八雲さんは餌づけがしたい。1巻の感想

2016/10/19

八雲さんは餌付けがしたい。

t f B! P L


八雲さんは餌づけがしたい。の1巻を購入しました。
購入したのはとらの穴で発売日に購入していたので、店舗特典特別描き下ろし小冊子を手に入れました。
八雲さんそれぞれの記事は以下の個別記事を読んでください。
本記事では店舗特典と全体を通した感想記事を書いています。

店舗特典描き下ろし小冊子



小冊子ということで数ページでした。
八雲さんが衣替え中に高校時代のセーラー服を見つけ着てみるといった内容です。

八雲さんは様々な服が似合う未亡人だと勝手に思っているのですが、意外にも本編ではそこまで可愛い服(コスプレちっくな)を頻繁に着ないのでかなり新鮮でした。

またこの作品は「餌づけ」がメインなので、ちょこっとですが料理がしっかり描かれています。
小冊子でさらに物語的に見ると食べ物が描き辛い状況下で描かれているのは個人的に「おっ!」と感じました。

本作品の全体として

本作品ではタイトルの通り、未亡人である八雲さんが高校生である大和を餌づけしていく話です。
物語の都合上大和が八雲さんの料理を食べない話はありますが、それでも大和自身の食事シーンもあります。
また八雲さんからお弁当(夜食)を渡される等基本中の基本は忘れない作品になっています。

未亡人という設定の暗さが意外とない

物語のキーワードである「未亡人」ということもあり、ある程度の暗さがあるのかなと読んでいて思ったのですが、そこまで暗いわけではありませんでした。

墓参りのシーンやかつての思い出についての話が触れられ、何となく寂しい雰囲気は出てくるのは仕方がないことですが、抑えめに描かれているのが個人的にありがたいです。

大和の食べっぷりが素晴らしい

グルメ漫画特有のこの部分のこれが美味しい!という、実況的なシーンも良いのですが、八雲さん目線で描かれている作品のこともあり、黙々と食べています。

動作や表情で美味しいか(取っておきたい程やがっつきたい等)だけでしか基本的に把握できないのですが、逆に実況が無い分美味しそうにそしてリアルに食べているように見える点が、この漫画の素晴らしい部分だと思います。

また八雲さん目線ということもあり、作った本人の料理の出来についての不安や自信などを感じることができるのもまた良い…。

アナログ的な描写が良い

今の時期スマホやタブレットが当たり前ですが、八雲さんはスマホではなくガラケーも使っていますし、そこまでネットをやらないようで、図書館で本を借りて暇な時期は読書をしています。



このアナログぷりが良いのですが、作品の番外編としてキャラクター紹介でルイが恐らく野球中継をラジオで聴いているのですが、スマホではなく携帯ラジオを使っているという点に魅力を感じます。
この携帯ラジオ自分も持っていて、高校生の時まで使っていました。

おわりに

物語の終盤までは、八雲さんが野球部員である大和を餌づけを、終盤からは新キャラ(=大和の幼馴染)が勝手に八雲さんを意識し料理の腕を磨きます。
今後はさらに大和側ではなく、もっと八雲さん側の友人らがドンドン増えてくれるとありがたいです。

また表紙裏のおまけでしっかりと取材しているルポ漫画が描かれています。
実際に高校野球関係の取材をしているようなので、結構個人的にはしっかりしている漫画であることを再認識させられました。

それとこの漫画が凄いとかに載るんだろうなとふと思いました。

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